この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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宮崎県の漁船の転覆事故、不明の3人が72時間ぶりに救助された知らせは、明るいニュースとなりましたね。
9日午前9時ごろ、種子島の南東約90キロの太平洋上で、無線交信が途絶えてからその安否が気遣われていましたが、よかった、よかった。
宮崎県日向市漁協所属のマグロはえ縄漁船「幸吉丸」(9.1トン)の事故は、当て逃げによるものとの観測が濃厚ですが、それにしても是沢幸弘船長(48)の、日頃のリスク管理への意識の高さが浮きぼりになった形となり、我々にも教訓となるものが大きい。
「幸吉丸」は9.1トン、通常乗組員の山中さんと2人乗りだったそうですから、法令的には<救命ボート>の常備が義務付けられている船ではなかったようです。
当然にコストも掛ることですが、それでも船長判断で<救命ボート>の搭載をしていたことが、今回の生存の最大の要因になりました。
以前の漁協による、救命ボートの講習会風景が写っているビデオが報道されましたが、そこにも熱心に講習を受けている是沢船長の姿が写っておりました。
折り畳まれている救命ボートが、海に投げ込まれてから3分以内に組み立てられる様子や、種々の注意事項を事前に予習してあった(講習により)ことが、不幸な今回の事態にも力強く生きたのでしょうね。
大型船の衝突により、浸水から沈没まで数分という刹那に救命ボートの対応をしたようですが、その後3日間に及ぶ冬期の漂流は、筆舌に尽くせないご苦労だったと思います。本来2人分の<カロリーメイト>状の食糧を、なるべく引き伸ばすため、一日当りの消費量を決めたり、水も飲まずに、唇を浸す程度に抑えたりとサバイバル方針を決め実行していたといいます。
海水が浸入してのべつ幕なしの汲み出し作業、薄着の上に濡れた身体のために3日目の寒さは極限だったとも・・・。2人は体温で暖め合うこともしたようですが、3人が固まってしまうと、ボートのバランスが崩れる恐れがあり、それは避けたと。
必死さゆえでしょうが、ボートの底に2ヶ所開いた穴の特定には懐中電灯を使ったといいますが、電池の消耗を抑える為にすぐに消し、水の汲み出しは暗がりでやった、とも言いました。
いつ本番が来るか?ただ船に搭載してあっただけの時にも、電池は自然減耗しています。よって、何時に切れてしまうか、その補償はありませんから、賢明な判断だったでしょう。心憎いばかりの冷静さです。
さて、話は突然変わりますが、私は学生時代軟式テニスをやっていたことがあります。ある大会でのこと。こちらは1年生ペア。相手はある大学の4年生ペアでした。
ラリーの応酬があった中、大体はクロスにボールを返すのですが、前衛の私のスキを突いて、突然バックハンド側に振って来たんですね。
もう、練習でも散々やって来た<理想的>バックハンドボレーのための好球でした!!
し、しかし。
私はあっけに獲られて、見送ってしまいました・・・・。
それは、練習の為の練習をしていた、からに他なりません。
クロスのボールが来て、ボレーを決める。姿勢を正対に戻してバックハンドボレーを打つ!
次の選手と変わる。また自分の番が来たら、クロス。次にバックハンド。
その繰り返し・・・・・・・。
練習のための練習。先ずクロスボールが来る。次にはバック側に来る!!
試合だと、咄嗟にこれが出なかった!!
理想的な<好球>でした。
相手もナメてたんでしょうね。
まあ、この光景は今でも忘れません。これが「現場」だと即死!でしょうね。
あー、ちゃんとして置けばよかった。避けられたよなーー。
幽体離脱が始まってからこう思っても、もう取り返しはつきません。
ですから、どんな職場であれ、講習の機会がある時には積極的に受けなければなりませんね。
仮想体験かも知れませんが、一度その体験をトレースして置く事は、決してムダにはなりません。
しかも、将来あるかも知れない「まさか・・・」の時を想定して、出来るだけ真剣に取り組むことです。
先に申し上げましたように、「練習のための練習」にならないように。
今回の転覆漁船の救助報道から、以上考えさせられました。
最後に、もう一つ。
昨年の夏頃、相談を受けた労災事故がありました。
作業をしていて、6000ボルトの電源を誤って触ってしまった事故。
直後、該当作業者は心肺停止状態に陥りました。
しかし、救急車が到着するまでの間に、居合わせた同僚が救急蘇生法を実施したのが功を奏し、一命を取り留めました。
「咄嗟によく出来ましたね?」という私に、その方、「エエー、もう必死でしから・・・・。」「酸素欠乏危険作業主任者の講習で、人工呼吸の実習やってましたから・・・・・。」
黒田もこの「酸素欠乏危険作業主任者」の資格を取りましたが、そして確かに、人形を使った人工呼吸法も習いましたが、実戦に使えるかはなはだ自信がありません・・・・・。(それでも、講習を受けている分、危険作業の怖さの実態は理解している積りです。講習受講の重要性。)
実際の実務の現場は<待ったなし>、厳しいものです!!
年に何回か、酸素欠乏、硫化水素の事故で命を落とす方の事故が報道されます。大概が、「酸素欠乏危険作業」の講習を受けていない方が多いようです。実態を知っていれば防げる事故での悲しい事態が多発しています。
昼休み中に、一人で仕掛け仕事の穴を覗いた作業員。覗いた拍子に今食べた食堂のつり銭が、胸ポケットからこぼれバラバラッと穴の底に落ちてしまったのだとか・・・・・・。(そして不用意に穴に飛び込んで・・・)
青空を映した穴の底の湧き水の中で、10円玉、50円玉だけがひかひか光っていたそうです・・・・・・。
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9日午前9時ごろ、種子島の南東約90キロの太平洋上で、無線交信が途絶えてからその安否が気遣われていましたが、よかった、よかった。
宮崎県日向市漁協所属のマグロはえ縄漁船「幸吉丸」(9.1トン)の事故は、当て逃げによるものとの観測が濃厚ですが、それにしても是沢幸弘船長(48)の、日頃のリスク管理への意識の高さが浮きぼりになった形となり、我々にも教訓となるものが大きい。
「幸吉丸」は9.1トン、通常乗組員の山中さんと2人乗りだったそうですから、法令的には<救命ボート>の常備が義務付けられている船ではなかったようです。
当然にコストも掛ることですが、それでも船長判断で<救命ボート>の搭載をしていたことが、今回の生存の最大の要因になりました。
以前の漁協による、救命ボートの講習会風景が写っているビデオが報道されましたが、そこにも熱心に講習を受けている是沢船長の姿が写っておりました。
折り畳まれている救命ボートが、海に投げ込まれてから3分以内に組み立てられる様子や、種々の注意事項を事前に予習してあった(講習により)ことが、不幸な今回の事態にも力強く生きたのでしょうね。
大型船の衝突により、浸水から沈没まで数分という刹那に救命ボートの対応をしたようですが、その後3日間に及ぶ冬期の漂流は、筆舌に尽くせないご苦労だったと思います。本来2人分の<カロリーメイト>状の食糧を、なるべく引き伸ばすため、一日当りの消費量を決めたり、水も飲まずに、唇を浸す程度に抑えたりとサバイバル方針を決め実行していたといいます。
海水が浸入してのべつ幕なしの汲み出し作業、薄着の上に濡れた身体のために3日目の寒さは極限だったとも・・・。2人は体温で暖め合うこともしたようですが、3人が固まってしまうと、ボートのバランスが崩れる恐れがあり、それは避けたと。
必死さゆえでしょうが、ボートの底に2ヶ所開いた穴の特定には懐中電灯を使ったといいますが、電池の消耗を抑える為にすぐに消し、水の汲み出しは暗がりでやった、とも言いました。
いつ本番が来るか?ただ船に搭載してあっただけの時にも、電池は自然減耗しています。よって、何時に切れてしまうか、その補償はありませんから、賢明な判断だったでしょう。心憎いばかりの冷静さです。
さて、話は突然変わりますが、私は学生時代軟式テニスをやっていたことがあります。ある大会でのこと。こちらは1年生ペア。相手はある大学の4年生ペアでした。
ラリーの応酬があった中、大体はクロスにボールを返すのですが、前衛の私のスキを突いて、突然バックハンド側に振って来たんですね。
もう、練習でも散々やって来た<理想的>バックハンドボレーのための好球でした!!
し、しかし。
私はあっけに獲られて、見送ってしまいました・・・・。
それは、練習の為の練習をしていた、からに他なりません。
クロスのボールが来て、ボレーを決める。姿勢を正対に戻してバックハンドボレーを打つ!
次の選手と変わる。また自分の番が来たら、クロス。次にバックハンド。
その繰り返し・・・・・・・。
練習のための練習。先ずクロスボールが来る。次にはバック側に来る!!
試合だと、咄嗟にこれが出なかった!!
理想的な<好球>でした。
相手もナメてたんでしょうね。
まあ、この光景は今でも忘れません。これが「現場」だと即死!でしょうね。
あー、ちゃんとして置けばよかった。避けられたよなーー。
幽体離脱が始まってからこう思っても、もう取り返しはつきません。
ですから、どんな職場であれ、講習の機会がある時には積極的に受けなければなりませんね。
仮想体験かも知れませんが、一度その体験をトレースして置く事は、決してムダにはなりません。
しかも、将来あるかも知れない「まさか・・・」の時を想定して、出来るだけ真剣に取り組むことです。
先に申し上げましたように、「練習のための練習」にならないように。
今回の転覆漁船の救助報道から、以上考えさせられました。
最後に、もう一つ。
昨年の夏頃、相談を受けた労災事故がありました。
作業をしていて、6000ボルトの電源を誤って触ってしまった事故。
直後、該当作業者は心肺停止状態に陥りました。
しかし、救急車が到着するまでの間に、居合わせた同僚が救急蘇生法を実施したのが功を奏し、一命を取り留めました。
「咄嗟によく出来ましたね?」という私に、その方、「エエー、もう必死でしから・・・・。」「酸素欠乏危険作業主任者の講習で、人工呼吸の実習やってましたから・・・・・。」
黒田もこの「酸素欠乏危険作業主任者」の資格を取りましたが、そして確かに、人形を使った人工呼吸法も習いましたが、実戦に使えるかはなはだ自信がありません・・・・・。(それでも、講習を受けている分、危険作業の怖さの実態は理解している積りです。講習受講の重要性。)
実際の実務の現場は<待ったなし>、厳しいものです!!
年に何回か、酸素欠乏、硫化水素の事故で命を落とす方の事故が報道されます。大概が、「酸素欠乏危険作業」の講習を受けていない方が多いようです。実態を知っていれば防げる事故での悲しい事態が多発しています。
昼休み中に、一人で仕掛け仕事の穴を覗いた作業員。覗いた拍子に今食べた食堂のつり銭が、胸ポケットからこぼれバラバラッと穴の底に落ちてしまったのだとか・・・・・・。(そして不用意に穴に飛び込んで・・・)
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性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
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上記もろもろ、兼 おっさん。
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