専門分野というからには、深堀も必要だな・・・・

●２３年前の事故、後遺症認定
　　　東京地裁　脳に障害、記憶力低下
　　（２００９年４月１６日　２２時０３分発信　読売新聞）

上記記事によると、２３年前の交通事故での損害賠償が認められたと
いいます。
自賠責保険の審査では、事故と症状との間の因果関係が認められなか
ったといいますが、被害者と母親の執念たるや、もの凄いものがあり
ますね。２３年前の事故というのですから・・・。



当方なども、交通事故自賠責請求業務を扱っていますから、こうした
判例を把握することが欠かせません。


しかし、上記判決は、４月１６日の判決ですが、全国の裁判所で日々
出ている判決を追いかけることは、確実に不可能です。

最高裁のＨＰなどにアップされるのは、代表例でしかないでしょうし、
有料で判例集をインターネットにアップしているサービスもあります
が、高額な契約料を支払って、毎日検索するなどというのも現実的
じゃありません。
効率から考えても、そうです。



いわゆる「赤い本」（『民事交通事故訴訟・損害賠償額算定基準』）
は、毎年買っていますが、概略しか載らないし、データ的にも
アップツーデートではありません。


個別の案件は、ひとつひとつが「違う事故」であるし、現実に金が
絡みますと、微に入り細に入り調べ尽くしませんと、調査になりま
せん。

先日はある事故の調査で、いつもは図書館で閲覧するに留めていた
のですが、とうとう『交通事故民事裁判例集』（ぎょうせい）の１冊
を買わざるを得ませんでした。


そんな折、「週刊新聞・自動車保険ジャーナル」の見本紙が送られて
来ました。１か月分＜お試し購読＞ということで、毎週来ております
が、４月３０日分は休刊ということで、残るはあと１回だけ。

ウーム、購読を申し込むか、今思案中です。



最新号の同紙からピックアップしてみますと・・・
「第１追突事故７２日後の出合頭事故で発症したとする２９歳女子
　の低髄液圧症候群を否認、自賠責１２級認定の後遺障害を他覚所見
　のない１４級９号と認めた　」
（東京地裁　平成２１年２月５日判決　平成１６年（ワ）第２３０６号）

（平成２１年４月１６日（木曜日）自動車保険ジャーナル第１７７９号から）


毎週買っても、すぐ使う判例ではないかも知れませんが、「低髄液圧
症候群」が裁判所内でもう使われている用語となっていることは、
この新しい判例を見るまでは知りませんでした・・・・。


やはり、相談者のためには、常に新しい事案にも触れていないことには、
タイムリーな働きが出来ない！これも思い知りましたね。



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