この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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超大型の台風18号ということで、NHKなどは朝から夕方まで
ブチ抜きで台風報道一辺倒でした。
茨城県内の小中学校は、全校臨時休校の措置と物々しい警戒態勢でし
たが、過ぎてみれば<大したことなく>ヤレヤレでしたね。
突風被害の土浦市や龍ヶ崎市の一部だけは、大変お気の毒としか言い
ようがありません。
日立市生まれの当方が聞いた限りでは、戦後間もなくの頃には、この
日立市でも大きな被害があり、火葬場など間に合わなくて、死者を道路
脇の野辺で荼毘に付した話を親から聞いたこともありました。
長じて、県内ある町のスーパーの店長時代には、前日の大雨から被災、
翌朝からの後片付けまで、自然災害の初めから終わりまでの一連を
<現場指揮官>として経験したこともありました。
さてその記憶を、以下書いてみましょうか。
前日昼過ぎには、その日計休が入っていた男子社員を全員呼び寄せ
待機させましたが、その間も雨は弱まることなく、丁度窪地の地形に
ある店舗でしたから、徐々に水が溜まりだしました。
本部の営繕課の担当者が、ポンプ5台ほどを持ち込み、敷地の排水に
務めるのですが、まるで効果などありません。
凄いですね。この時「水の恐ろしさ」をしみじみ味わいました。
この店舗、表の道路側に面した側からは、平屋の1階建て。
ところが、裏手の倉庫側から見ると、倉庫が1階で店舗は2階に
なり2階建てそのもの。
つまり店舗の半分が土手に跨っていて、土手下の平地にせり出す形に
なっているのです。
で、今考えると、この土手下は昔は農業用溜め池か何かあって、それを
埋め立てた平地だったのでしょうね。
当時には、この下の平地に別の店舗も建っていて、住宅だってあった
ように思います。
さてこのような地形でしたから、周辺の雨水は結局はここに集まって
しまう構造だったのでしょう。
夕方5時か6時の頃、裏手の倉庫側の休憩所のドアのスキ間から、
真っ黒い一条の水がホント<音も無く>浸入・・・・。
それが始まり、でした。
初めは「一条の水」
それが、どんどん水かさを増し、休憩所の中でヒザ下ぐらいにまで
カサを増しました。
男子社員10数人いたでしょうか。
全員倉庫に行き、1階の在庫商品の段ボールを2階に上げる作業に。
1階から2階にはエレベーターを使うのですが、能力的にはカーゴ台車
2台で一杯。それを延々と2階に上げました。
もう水は、腰の辺りまで来ていました。
夜中の12時、1時の頃でしたが、いよいよ辺り一面「海」のよう
でした。
もうシロウトがジタバタしても、どうしようもありません。
近くの消防本部へ、電話で「緊急排水の要請」をしました。
この頃には、作業した者はヘトヘト。
社内持ちの小さなポンプ5台は、その時も必死の排水をしていたの
でしたが、容量が小さくどうしようもありません。
自力であらゆることをした挙句の、最後の<お願い>でした。
ところが、消防は何と言ったと思います?
「一企業のために、それは出来ません!!」
言外に<消防車やホースが汚れてしまうもの・・・・>これも含まれて
いたと思うな。
朝方3時前後の頃、まだ男子社員は濡れ鼠になりながら、残りの
段ボールを、2階に上げようと頑張っていました。
男たちはそれだけに必死でしたが、水嵩は更に増し、店舗の電気系統
を一括処理している配電室が水に浸かり出しました。
店舗建設の責任者に電話を入れと、眠そうな声で「もう、危ないかも
知れない・・・。」と言う。
キュービクルの浸水による「漏電」
1階の水に浸かっている従業員が、もう危なかった・・・・。
もう荷物がどうあろうが、人命優先!!
至急荷物上げをやめ、2階に上がるよう指示。
台風、自然災害というのは皮肉なものです。
徹夜で必死こいて作業したというのに、朝は何事もなかったかのように
白々と明けて来たのでした。
今日の台風18号罹災者の皆様には、心からお見舞い申し上げます。
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この自治体の消防本部の仕打ち、今でも忘れません。
原子力事故の時は、マトモな対応が出来たのでしょうか。
ブチ抜きで台風報道一辺倒でした。
茨城県内の小中学校は、全校臨時休校の措置と物々しい警戒態勢でし
たが、過ぎてみれば<大したことなく>ヤレヤレでしたね。
突風被害の土浦市や龍ヶ崎市の一部だけは、大変お気の毒としか言い
ようがありません。
日立市生まれの当方が聞いた限りでは、戦後間もなくの頃には、この
日立市でも大きな被害があり、火葬場など間に合わなくて、死者を道路
脇の野辺で荼毘に付した話を親から聞いたこともありました。
長じて、県内ある町のスーパーの店長時代には、前日の大雨から被災、
翌朝からの後片付けまで、自然災害の初めから終わりまでの一連を
<現場指揮官>として経験したこともありました。
さてその記憶を、以下書いてみましょうか。
前日昼過ぎには、その日計休が入っていた男子社員を全員呼び寄せ
待機させましたが、その間も雨は弱まることなく、丁度窪地の地形に
ある店舗でしたから、徐々に水が溜まりだしました。
本部の営繕課の担当者が、ポンプ5台ほどを持ち込み、敷地の排水に
務めるのですが、まるで効果などありません。
凄いですね。この時「水の恐ろしさ」をしみじみ味わいました。
この店舗、表の道路側に面した側からは、平屋の1階建て。
ところが、裏手の倉庫側から見ると、倉庫が1階で店舗は2階に
なり2階建てそのもの。
つまり店舗の半分が土手に跨っていて、土手下の平地にせり出す形に
なっているのです。
で、今考えると、この土手下は昔は農業用溜め池か何かあって、それを
埋め立てた平地だったのでしょうね。
当時には、この下の平地に別の店舗も建っていて、住宅だってあった
ように思います。
さてこのような地形でしたから、周辺の雨水は結局はここに集まって
しまう構造だったのでしょう。
夕方5時か6時の頃、裏手の倉庫側の休憩所のドアのスキ間から、
真っ黒い一条の水がホント<音も無く>浸入・・・・。
それが始まり、でした。
初めは「一条の水」
それが、どんどん水かさを増し、休憩所の中でヒザ下ぐらいにまで
カサを増しました。
男子社員10数人いたでしょうか。
全員倉庫に行き、1階の在庫商品の段ボールを2階に上げる作業に。
1階から2階にはエレベーターを使うのですが、能力的にはカーゴ台車
2台で一杯。それを延々と2階に上げました。
もう水は、腰の辺りまで来ていました。
夜中の12時、1時の頃でしたが、いよいよ辺り一面「海」のよう
でした。
もうシロウトがジタバタしても、どうしようもありません。
近くの消防本部へ、電話で「緊急排水の要請」をしました。
この頃には、作業した者はヘトヘト。
社内持ちの小さなポンプ5台は、その時も必死の排水をしていたの
でしたが、容量が小さくどうしようもありません。
自力であらゆることをした挙句の、最後の<お願い>でした。
ところが、消防は何と言ったと思います?
「一企業のために、それは出来ません!!」
言外に<消防車やホースが汚れてしまうもの・・・・>これも含まれて
いたと思うな。
朝方3時前後の頃、まだ男子社員は濡れ鼠になりながら、残りの
段ボールを、2階に上げようと頑張っていました。
男たちはそれだけに必死でしたが、水嵩は更に増し、店舗の電気系統
を一括処理している配電室が水に浸かり出しました。
店舗建設の責任者に電話を入れと、眠そうな声で「もう、危ないかも
知れない・・・。」と言う。
キュービクルの浸水による「漏電」
1階の水に浸かっている従業員が、もう危なかった・・・・。
もう荷物がどうあろうが、人命優先!!
至急荷物上げをやめ、2階に上がるよう指示。
台風、自然災害というのは皮肉なものです。
徹夜で必死こいて作業したというのに、朝は何事もなかったかのように
白々と明けて来たのでした。
今日の台風18号罹災者の皆様には、心からお見舞い申し上げます。
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HN:
5596DA(ゴーゴークロダの意)
性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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