休めと言われても練習する弱さ

年内にまとめる業務が２つばかり残っているのですが、
それにしても、年賀状、歳暮送達が終ってホッとしています。


日本列島厳しい寒気の昨日、秋田から娘が戻って来ました。
もう１ヶ月も前に、新幹線は予約で一杯のため、バスで秋田から
仙台に出て、仙台から鉄道に乗り換えて・・・・・、という経路
でしたが、奥羽山脈を仙台に抜けるのに、雪の道路で立ち往生。
朝の１０時台に乗ったというのに、故郷へは夜の１０時半前の到着
でした。

当方も新潟・村上にいる頃、帰省するのに磐越道会津附近で高速道路
の交通止めに遭い、音も無く降るしきる雪の中、一般道に下りた
心細さを思いだしましたね。



さて、話はガラリと変りましてーーーーー。

２３日の世界ボクシング評議会(ＷＢＣ）フライ級タイトルマッチ
１２回戦、内藤大助×山口真吾戦は、稀に見るイイ試合でしたね。

テレビの瞬間視聴率も３２％でしたか？大分評判の良い試合でしたか
ら、ご覧になった方も多かったかも知れません。

●ボクシング動画王国　　
(なかなか便利になりまして、上記で動画が見られます。)

挑戦者・山口選手の大健闘もありまして、盛り上がりましたが、
結果はご案内のように、王者内藤選手が１１回ＴＫＯで日本人最年長
４度目の防衛に成功。
良かった、良かった・・・・・・。


・・・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・・・・・
７月の清水智信(金子)戦は、不安感から来るオーバーワークも苦戦
の一因だったが、野木丈司トレーナーの「休めと言われて練習する
のも弱さ」という助言に今回は素直に従ったのは、王者にふさわしい
精神的な強さを身に着けた証しだろう。・・・(略)・・・・
(読売新聞　２００８年１２月２４日付　新田哲史記者の記事から)


３４歳３か月にもなる内藤選手、２０代の選手をも上回るハンパじゃ
ない練習量と言います。今や国民的人気者になってしまったプレッシ
ャーも想像を絶するものがあったと思いますが、ヤルだけやった後は
「休め」とトレーナーに言われたことを、今回は守ったことも勝因
のひとつらしい。


あの性格ですから、頑張ってしまうトコロを、今回はセーブ出来た。
不安は過ぎるでしょうね？
それでも、敢えて、「やるだけやった・・・。」として、見切りを
つけて切り上げる・・・・。
なかなか難しいですけれどね。


また先日、テレビ朝日「スクランブル」という番組で、山本晋也監督が
北島康介選手のコーチ、平井伯昌氏にインタビューするコーナーがあ
り、なかなか興味深い内容でした。

その後の日本人選手の活躍の導火線となり、国民を興奮のウズに巻き
込んだ、あの北京オリンピック水泳・男子１００ｍ平泳ぎ決勝。


北島選手への、決勝直前平井コーチの一言は「勇気をもって、ゆっく
り行け！！」
この一言だけだったと言います・・・・。

４年に一度、１回きりのレース。＜大きくゆったり泳ぐ勇気＞
ゆったりストローク回数を少なく泳いだ方が、スピードに乗るのだ
そう。しかし、左右の選手がイヤでも眼に飛び込んで来ます。
その中で、＜大きくゆったり泳ぐ勇気＞、ウーム難しい・・・・。


平井コーチは、前夜ほとんど眠らず、北島と他の選手とのレース展開
をイメージトレーニングし、この結論を導いたのだとか。

＜大きくゆったり泳ぐ＞北島が、最後にはタッチの差で逃げ切れる！
絶対に！！

レース後、北島選手が言ったそう。「先生の言った通りのレースでし
た・・・・・。」


師弟の信頼関係。世界の誰よりも練習量では勝っている、という自信。

幻冬舎新書から出ている■平井伯昌著『見抜く力』、結構売れている
ようで、地元の書店になくて、セブンイレブン・ネット書店でも品切。
アマゾンに１冊だけあったのを頼みましたが、まだ来ていません。


チャンピオンや金メダルを追及する、余人と異なるレベルでの精進。
そして、その行きつく先での「ヌキ」の按配。
なかなか、興味をそそられます。



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