この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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「おくりびと」のアカデミー賞受賞の翌日、同賞短編アニメ部門受賞
の「つみきのいえ」の絵本を買いに、地元の書店に行ってみました。
大阪ジュンク堂書店には山積、の映像がテレビで流れましたが、
案の定、地元書店には「なし」。予約して来ましたが、店員もケロッと
したもので、まあ、田舎の本屋の温度差たるや・・・・。
アマゾンでも新本はなくて、中古本が4,5千円に跳ね上がっており
ましたね。
さて、その書店で。
手ぶらで帰るのもなんなんで、5,6冊仕入れて帰って来ましたが、
その内の1冊。
■大津秀一著『余命半年 満ち足りた人生の終わり方』ソフトバンク新書
昨日の夜から読み始めて、ビックリ!!でありました。
人は誰でも、やがて死ぬことは当然に解かっていますよね。
自分だって、その例外でないことも・・・・・。
しかし、「おくりびと」の言葉のように、我々生きて<送る側に>立っ
ているんですね、いつも。
今度のアカデミー賞騒動で、テレビの司会者など「あーいう風に、
自分の最後は(本木君のような)納棺師に、送って貰いたいなあ・・」
なんて、尤もらしいことを言っていましたが、その実、自分の死なんて
本気で考えてはいないでしょう。
ま、誰だってそうなのですが。
しかし、この『余命半年』の著者、緩和医療医の大津秀一氏によりま
すと、「死」は、極めて身近なところにある、と言います。
大津氏は、「死」がどのぐらい身近か?を年末ジャンボ宝くじと比較
して教えてくれています。
日本での年間の死亡者は、約110万人。人口比でざっくり「百人に
1人」という。
さて、宝くじの1等・2億円の当る確率は1千万分の1。3等の
5百万円だって百万分の1だそう。5等の1万円でも千分の1。
そうして、6等の3千円。
まとめ買いした人なら誰でも当った経験があるでしょう?
あの6等の確率が、まさに百分の1なのだそうですよ。
どうです?
怖いですね!?
自分の「死」の確率とは、あの年末ジャンボ宝くじの6等が当る確率
と同じ、なんだそうですヨ!!
そしてこの当りくじで一番多いのが「がん」、2番目が心疾患。
この二つで、死因の半分を占めるといいます。
これ読んでるあなたが、まだ20代、30代の方なら、上記の確率か
も知れませんが、(交通事故、殺人被害者になる可能性もありますから
一概には言えませんけれど。)、50代以上の方だと、百人に一人より
確率は高くなるのかも知れません・・・・。
さてこのブログ、延々とこれを書いている訳にも行きませんので、
詳しくはこの本を読んで戴くとして、氏はこの本の<はじめに>の
書き出しをこう記しています。
「あなたの余命は半年です」
あなたが突然そう宣告されたら、どうするだろうか?
(大津秀一著『余命半年 満ち足りた人生の終わり方』)
終末期患者を千人見て来たという大津氏がいうには、女性は運命を
受け入れ、最期を静かに見事に生き切る反面、男性は最後までジタ
バタして「大切な命を削っている」という。
余命半年と宣告された時、その半年が丸々使えると思っている人が
多い、とも指摘しています。
その半年、生かすも殺すも、普段の中で日頃から準備をし「死生観」
を自分なりに構築することが大切、と説いています。
序章でのエピソード。
佐藤さん、62歳男性、元公務員。
30ページに渉り、小説風に「がん」の宣告から、臨終までが時系列
にまとめられています。
ジタバタとホスピス行きを断わり、治療本をめくり、別な病院を渉り
歩き、夫婦での思い出の小旅行などトンデモ。そして、やがて人工呼
吸器に繫がれ、・・・・・、心電図がゼロの表示。
臨終の時まで、耳は聴こえているといいます。
医者と奥さんとの緊迫したやりとりが聴こえているのに、もう話せ
ない・・・・・。
わたし、今日からタバコ止めようと思いましたよ。
もの凄く身につまされる本です。
著者の大津秀一氏。
この本の略歴欄に、茨城県生まれ。岐阜大学医学部卒業。緩和医療医。
とありました。
調べてみましたら、水戸一高出身、すごいよね、1976年生まれと
いいますから、まだ33歳。
<著述・講演活動を通じて、緩和医療や死生観の問題等について
広く一般に問いかけを続けている>(同書略歴から)
内容もさることながら、文体等非のうちどころがない。
『「死学」』(小学館)、『瀕死の医療』(PHP研究所)この先行
の著作もアマゾンに発注してみました。
茨城キリスト教大学と日立市合同の講演会など、茨城県内での講演会
にも招かれている模様。
●人気ブログランキング へ
ランキングに参加しています。クリックよろしくお願いいたします。
3年ほど前に読んだ本。
■柳田邦男著『家で生きることの意味』青海社
「がん」などでの終末期を、自宅で過ごすことを選んだ人たちの
ドキュメントでしたが、これを読んだ時は、涙が止まりませんでした。
中に、福島市のご婦人の話が出て来ました。
毎年2月に、茨城県ひたちなか市で開かれている、<勝田マラソン>に
はるばる福島からエントリーし、その日は下痢気味だったというのですが、
レース途中、仮設トイレに入ったそうです。
そして、真っ白い便器一杯に、便ではなく大量の下血。
すぐ地元に戻り、福島県立医大に入院。
末期の大腸がんであったため、最後を自宅で過ごし、やがて逝去。
マラソンに出場するぐらいの方ですから、毎日トレーニングを
欠かさなかった健康志向の強い方だったでしょう。
それでも、病魔は襲います・・・・。
「死」を意識し、毎日、毎日をを大切に生きる。
これしかないのですね。
今日は、長くなってしまって、申し訳ありませんでした。
の「つみきのいえ」の絵本を買いに、地元の書店に行ってみました。
大阪ジュンク堂書店には山積、の映像がテレビで流れましたが、
案の定、地元書店には「なし」。予約して来ましたが、店員もケロッと
したもので、まあ、田舎の本屋の温度差たるや・・・・。
アマゾンでも新本はなくて、中古本が4,5千円に跳ね上がっており
ましたね。
さて、その書店で。
手ぶらで帰るのもなんなんで、5,6冊仕入れて帰って来ましたが、
その内の1冊。
■大津秀一著『余命半年 満ち足りた人生の終わり方』ソフトバンク新書
昨日の夜から読み始めて、ビックリ!!でありました。
人は誰でも、やがて死ぬことは当然に解かっていますよね。
自分だって、その例外でないことも・・・・・。
しかし、「おくりびと」の言葉のように、我々生きて<送る側に>立っ
ているんですね、いつも。
今度のアカデミー賞騒動で、テレビの司会者など「あーいう風に、
自分の最後は(本木君のような)納棺師に、送って貰いたいなあ・・」
なんて、尤もらしいことを言っていましたが、その実、自分の死なんて
本気で考えてはいないでしょう。
ま、誰だってそうなのですが。
しかし、この『余命半年』の著者、緩和医療医の大津秀一氏によりま
すと、「死」は、極めて身近なところにある、と言います。
大津氏は、「死」がどのぐらい身近か?を年末ジャンボ宝くじと比較
して教えてくれています。
日本での年間の死亡者は、約110万人。人口比でざっくり「百人に
1人」という。
さて、宝くじの1等・2億円の当る確率は1千万分の1。3等の
5百万円だって百万分の1だそう。5等の1万円でも千分の1。
そうして、6等の3千円。
まとめ買いした人なら誰でも当った経験があるでしょう?
あの6等の確率が、まさに百分の1なのだそうですよ。
どうです?
怖いですね!?
自分の「死」の確率とは、あの年末ジャンボ宝くじの6等が当る確率
と同じ、なんだそうですヨ!!
そしてこの当りくじで一番多いのが「がん」、2番目が心疾患。
この二つで、死因の半分を占めるといいます。
これ読んでるあなたが、まだ20代、30代の方なら、上記の確率か
も知れませんが、(交通事故、殺人被害者になる可能性もありますから
一概には言えませんけれど。)、50代以上の方だと、百人に一人より
確率は高くなるのかも知れません・・・・。
さてこのブログ、延々とこれを書いている訳にも行きませんので、
詳しくはこの本を読んで戴くとして、氏はこの本の<はじめに>の
書き出しをこう記しています。
「あなたの余命は半年です」
あなたが突然そう宣告されたら、どうするだろうか?
(大津秀一著『余命半年 満ち足りた人生の終わり方』)
終末期患者を千人見て来たという大津氏がいうには、女性は運命を
受け入れ、最期を静かに見事に生き切る反面、男性は最後までジタ
バタして「大切な命を削っている」という。
余命半年と宣告された時、その半年が丸々使えると思っている人が
多い、とも指摘しています。
その半年、生かすも殺すも、普段の中で日頃から準備をし「死生観」
を自分なりに構築することが大切、と説いています。
序章でのエピソード。
佐藤さん、62歳男性、元公務員。
30ページに渉り、小説風に「がん」の宣告から、臨終までが時系列
にまとめられています。
ジタバタとホスピス行きを断わり、治療本をめくり、別な病院を渉り
歩き、夫婦での思い出の小旅行などトンデモ。そして、やがて人工呼
吸器に繫がれ、・・・・・、心電図がゼロの表示。
臨終の時まで、耳は聴こえているといいます。
医者と奥さんとの緊迫したやりとりが聴こえているのに、もう話せ
ない・・・・・。
わたし、今日からタバコ止めようと思いましたよ。
もの凄く身につまされる本です。
著者の大津秀一氏。
この本の略歴欄に、茨城県生まれ。岐阜大学医学部卒業。緩和医療医。
とありました。
調べてみましたら、水戸一高出身、すごいよね、1976年生まれと
いいますから、まだ33歳。
<著述・講演活動を通じて、緩和医療や死生観の問題等について
広く一般に問いかけを続けている>(同書略歴から)
内容もさることながら、文体等非のうちどころがない。
『「死学」』(小学館)、『瀕死の医療』(PHP研究所)この先行
の著作もアマゾンに発注してみました。
茨城キリスト教大学と日立市合同の講演会など、茨城県内での講演会
にも招かれている模様。
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3年ほど前に読んだ本。
■柳田邦男著『家で生きることの意味』青海社
「がん」などでの終末期を、自宅で過ごすことを選んだ人たちの
ドキュメントでしたが、これを読んだ時は、涙が止まりませんでした。
中に、福島市のご婦人の話が出て来ました。
毎年2月に、茨城県ひたちなか市で開かれている、<勝田マラソン>に
はるばる福島からエントリーし、その日は下痢気味だったというのですが、
レース途中、仮設トイレに入ったそうです。
そして、真っ白い便器一杯に、便ではなく大量の下血。
すぐ地元に戻り、福島県立医大に入院。
末期の大腸がんであったため、最後を自宅で過ごし、やがて逝去。
マラソンに出場するぐらいの方ですから、毎日トレーニングを
欠かさなかった健康志向の強い方だったでしょう。
それでも、病魔は襲います・・・・。
「死」を意識し、毎日、毎日をを大切に生きる。
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性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
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茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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