この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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どこの田んぼでも雑草のひとつだから、そうそう生えているも
のでもないし、毎年見る田んぼも休耕田になってしまってその
植物はなかった。
そんなことで歩きながら、散歩道から見える範囲の田んぼのふち
を探す毎日だったのだが、今日、ようやっとそれを見つけた。
オモダカという水生植物だ。
お茶の花に似た可憐な白い花を付ける。
この時期、田んぼの稲の株も大きくなり、もう水面など見えなく
なって、見渡すかぎり黄緑のじゅうたんを敷いたような景色だ。
そんな黄緑の風景の中に、小さな白い花は汗のしたたる散歩のア
クセントになってくれる。
●オモダカ
(『weblio辞書・植物図鑑』から。三省堂Web Dictionary.)
今日のネット記事で驚いたのは、かの渡辺直美さんが「台湾との
ハーフ」という記事。
えっ!??????????
てな感じでしたな。
●渡辺直美は台湾とのハーフ「日本語も片言だった」テレビ告白
に反響
(2016年07月11日 18時31分 J-CASTニュース)
記事によれば日本人の父と離婚した、台湾人の母に育てられ、日本
と台湾を行き来する子ども時代だったと。
茨城県石岡市の出身とは知っていたが、「日本語が片言」だったと
は・・・・・。
よく頑張りましたね。
あのブッチャけキャラが好きなのですが、それにしても今の地位を
築くまでの苦労を思うと、感動モンだ。
茨城県のホームページを覗いてみると、今もピースの綾部祐二さんと
ともに茨城県任命の茨城宣伝隊長をしている渡辺直美さん。
押しも押されもしないイイ貫禄のグッドジョブだ。
●いばらきのPR『のびしろ日本一。いばらき県』PR動画(茨城県HP)
がんばれ! 渡辺直美さん!!
●人気ブログランキング へ
よろしくお願い致します。
「参院選・選挙結果」とは何だったのか?
自分なりに考えている矢先、腹にシックリと収まったのは政治評論家の
森田実さんの話だ。(2016年7月11日(月)読売新聞)
森田氏は野党連合、民進党の選挙戦略に批判を加えた上で、
『・・・・(略)・・・・英国の欧州連合(EU)からの離脱決定やテロな
ど、世界規模で不測の事態が頻発する中、国民は大きな
変化を望まない選択をした。
自公も相手が弱すぎたから勝てただけで、・・・・』
なるほど、鋭い。
森田氏をWikipedeiaで調べてみると、紆余曲折いろいろある・・・。
だが、今回の参院選結果の論評には納得した。
のでもないし、毎年見る田んぼも休耕田になってしまってその
植物はなかった。
そんなことで歩きながら、散歩道から見える範囲の田んぼのふち
を探す毎日だったのだが、今日、ようやっとそれを見つけた。
オモダカという水生植物だ。
お茶の花に似た可憐な白い花を付ける。
この時期、田んぼの稲の株も大きくなり、もう水面など見えなく
なって、見渡すかぎり黄緑のじゅうたんを敷いたような景色だ。
そんな黄緑の風景の中に、小さな白い花は汗のしたたる散歩のア
クセントになってくれる。
●オモダカ
(『weblio辞書・植物図鑑』から。三省堂Web Dictionary.)
今日のネット記事で驚いたのは、かの渡辺直美さんが「台湾との
ハーフ」という記事。
えっ!??????????
てな感じでしたな。
●渡辺直美は台湾とのハーフ「日本語も片言だった」テレビ告白
に反響
(2016年07月11日 18時31分 J-CASTニュース)
記事によれば日本人の父と離婚した、台湾人の母に育てられ、日本
と台湾を行き来する子ども時代だったと。
茨城県石岡市の出身とは知っていたが、「日本語が片言」だったと
は・・・・・。
よく頑張りましたね。
あのブッチャけキャラが好きなのですが、それにしても今の地位を
築くまでの苦労を思うと、感動モンだ。
茨城県のホームページを覗いてみると、今もピースの綾部祐二さんと
ともに茨城県任命の茨城宣伝隊長をしている渡辺直美さん。
押しも押されもしないイイ貫禄のグッドジョブだ。
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がんばれ! 渡辺直美さん!!
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「参院選・選挙結果」とは何だったのか?
自分なりに考えている矢先、腹にシックリと収まったのは政治評論家の
森田実さんの話だ。(2016年7月11日(月)読売新聞)
森田氏は野党連合、民進党の選挙戦略に批判を加えた上で、
『・・・・(略)・・・・英国の欧州連合(EU)からの離脱決定やテロな
ど、世界規模で不測の事態が頻発する中、国民は大きな
変化を望まない選択をした。
自公も相手が弱すぎたから勝てただけで、・・・・』
なるほど、鋭い。
森田氏をWikipedeiaで調べてみると、紆余曲折いろいろある・・・。
だが、今回の参院選結果の論評には納得した。
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昨日今日は、梅雨さなかだというのを忘れてしまうような暑い天気。
暑いとはいえ、それに負けてもいられないから、先ほどはルーテ
ィンの八反山を歩いて来た。
さすがに暑いから、田んぼまわりにお百姓さんの姿はなくて、山
裾に刈払機の音が聴こえるだけ。
見えたのは電線に留まるカラスと、田んぼの緑の中から飛び立つ
白サギだけだった。
帰ってから吹き出す汗が引くまで、氷をかじりながらネットを見て
いたら、ン?? という記事。
プロバイダーのNiftyの記事だったのだが、「かつての人気時代劇
『水戸黄門』がパナソニック提供だった深いワケ」という記事。
記事によれば、パナソニック創業者の松下幸之助が若い頃、2股ソ
ケットを開発した頃には、大阪・四天王寺の境内でソケットを売る
露天商をしていたのだとか。
その頃に、水戸出身の実業家・三木啓次郎の出資を受け、成功への
階段を登りつめる成功への契機になったのだそうだ。
その恩返しの気持ちを込めて、テレビの『水戸黄門』を提供し続け
たとある。
なるほど、ね。
テレビの『水戸黄門』が終わってしまった時、その復活を願って水戸
市では、市民による署名活動があったり、高橋市長によるパナソニッ
クへの<復活の嘆願>があったりしたのだが、市長の申し入れも全く
の的外れではなかった、というのが判ったな。
●おすすめスポット 四天王寺
(2016年7月11日 nifty不動産のページより)
さて、参院選の祭りの宴も終わった。
●日報抄 (2016年7月11日(月)付 新潟日報コラム)
当方は昨夜の選挙速報番組も途中で切って、早朝に団地の草刈り作業
に駆り出されたもので、早々に寝た。
今後はどうなって行くのだろうか・・・・。
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よろしくお願い致します。
日本を囲む情勢も刻々と変化する・・・
●南スーダン邦人退避支援へ=現地に自衛隊機派遣ー政府
(2016年07月11日 17時57分 時事通信)
今日の日報抄の書き出しに『夏のハスは、すがすがしい。』とある。
八反山路傍にもハスの廃田があるのだが、もう葦がおい茂るその場所
にも、チラホラと人知れずハスの茎が伸び、あと数日で綻びそうな
ハスの蕾が。
誰観ずとも、静かに、桃色の華やぎが間近だ。
暑いとはいえ、それに負けてもいられないから、先ほどはルーテ
ィンの八反山を歩いて来た。
さすがに暑いから、田んぼまわりにお百姓さんの姿はなくて、山
裾に刈払機の音が聴こえるだけ。
見えたのは電線に留まるカラスと、田んぼの緑の中から飛び立つ
白サギだけだった。
帰ってから吹き出す汗が引くまで、氷をかじりながらネットを見て
いたら、ン?? という記事。
プロバイダーのNiftyの記事だったのだが、「かつての人気時代劇
『水戸黄門』がパナソニック提供だった深いワケ」という記事。
記事によれば、パナソニック創業者の松下幸之助が若い頃、2股ソ
ケットを開発した頃には、大阪・四天王寺の境内でソケットを売る
露天商をしていたのだとか。
その頃に、水戸出身の実業家・三木啓次郎の出資を受け、成功への
階段を登りつめる成功への契機になったのだそうだ。
その恩返しの気持ちを込めて、テレビの『水戸黄門』を提供し続け
たとある。
なるほど、ね。
テレビの『水戸黄門』が終わってしまった時、その復活を願って水戸
市では、市民による署名活動があったり、高橋市長によるパナソニッ
クへの<復活の嘆願>があったりしたのだが、市長の申し入れも全く
の的外れではなかった、というのが判ったな。
●おすすめスポット 四天王寺
(2016年7月11日 nifty不動産のページより)
さて、参院選の祭りの宴も終わった。
●日報抄 (2016年7月11日(月)付 新潟日報コラム)
当方は昨夜の選挙速報番組も途中で切って、早朝に団地の草刈り作業
に駆り出されたもので、早々に寝た。
今後はどうなって行くのだろうか・・・・。
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日本を囲む情勢も刻々と変化する・・・
●南スーダン邦人退避支援へ=現地に自衛隊機派遣ー政府
(2016年07月11日 17時57分 時事通信)
今日の日報抄の書き出しに『夏のハスは、すがすがしい。』とある。
八反山路傍にもハスの廃田があるのだが、もう葦がおい茂るその場所
にも、チラホラと人知れずハスの茎が伸び、あと数日で綻びそうな
ハスの蕾が。
誰観ずとも、静かに、桃色の華やぎが間近だ。
さあ、いよいよ今日から大相撲 名古屋場所だ。
わが郷土出身力士・大関稀勢の里に横綱が懸かった大事な場所だ。
日本人待望の横綱が懸かるから、場所前の新聞の入れ込みも凄か
った。
今までの稀勢の里だと、こういう期待を何度も裏切り、ガッカリ
させることの連続だったのだが、ここ2,3場所は気合を入れ過
ぎて空回りという事態も、少なくなって来ている。
プロレスまがいのワザも繰り出して、勝てばイイというどこかの
横綱さんなどひねりつぶして、日本伝統の正統派横綱を勝ち取っ
てもらいたい。
●今場所も白鵬の右ヒジの餌食? 日本人力士に足りない気迫
(2016年07月10日 09時26分 日刊ゲンダイ)
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わが郷土出身力士・大関稀勢の里に横綱が懸かった大事な場所だ。
日本人待望の横綱が懸かるから、場所前の新聞の入れ込みも凄か
った。
今までの稀勢の里だと、こういう期待を何度も裏切り、ガッカリ
させることの連続だったのだが、ここ2,3場所は気合を入れ過
ぎて空回りという事態も、少なくなって来ている。
プロレスまがいのワザも繰り出して、勝てばイイというどこかの
横綱さんなどひねりつぶして、日本伝統の正統派横綱を勝ち取っ
てもらいたい。
●今場所も白鵬の右ヒジの餌食? 日本人力士に足りない気迫
(2016年07月10日 09時26分 日刊ゲンダイ)
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昨日のブログの続きみたいなことを書く。
昨日リンクした報道記事は通信社のものだから、細部までの
事実が判りにくかった。
今日引く新聞社の報道は、幾分そのディテールに踏み込んで
書かれていて、判り易い。
●歓送迎会から残業へ、途中の事故は「労災」 最高裁判決
(2016年7月8日19時19分 市川美亜子 朝日新聞)
読売も同様の記事を載せていて、記事結びで『1審・東京地裁
と2審・東京高裁は、「歓送迎会は私的な会合で、送迎も男性
が任意で行った」として、請求を棄却していた。』(2016年
7月9日付読売新聞)と報じているのだが、ネット版では無料で
読める部分はこの前までで、肝心のこの部分は読めないために
リンクは割愛した。
読売が書いた東京高裁の請求棄却理由を、上記リンクの朝日記事
では最高裁第2小法廷が<原判決は破棄を免れない>1審判決を
取り消したとして、その理由を明示して報じている。
事実をひとつひとつ検証していけば、常識的にそうなるはずなの
だが、労災認定の決定部署・行橋労働基準監督署長しかり、1審
の東京地方裁判所、2審の東京高等裁判所など何を考えていたん
だか?
早くも、最高裁のページには『平成26年(行ヒ)第494号 遺族
補償給付等不支給処分取消請求事件 平成28年7月8日 第二小
法廷判決』として、その判決文がアップされている。
●平成二六年(行ヒ)第494号 遺族補償給付等不支給処分取消請求
事件 平成28年7月8日 第二小法廷判決(最高裁HP)
この判決文を読めば、会社の事情、交通事故死までの会社員の行動
が、かなり詳しく論じられている。
件の会社は従業員7人という小さな会社。死亡した男性は親会社か
らの出向で現業ではなく、営業企画等の業務をしていたと。
メッキ工場という小規模企業だから、ホワイトカラーは一人だった
かも知れない。
社長は親会社の事業企画部長を兼ねていたから本店にいることが多く
社長業務は生産部長が代行していた。
メッキ工場の現業だから、生産部長は現場上がりの職人系かも知れない。
この男性は、工場現地では唯一の本社生え抜きの社員。
社長のリモートコントロールの<現地拠点の眼>の役目もあったかもし
れない。
最高裁の判決文でも指摘があるように、いくら外の居酒屋での宴会とは
言え、会社内の親睦を深める意図で経費が会社持ちの歓送迎会は、やは
り、1審・2審のように「私的な会合」とは言わないだろう。一般的な
われわれの社会常識では。
たった7人の従業員プラス中国人研修生5人の小さな会合だから、ひと
りが欠けてもマズイという・・・。そういうプレッシャーはある。
しかも、現場上がり?の主催者の生産部長から、直々に念押しがあった。
残業はあるのだが、止む無く終了予定の30分前に会場に急行した。
残業の件は会場で総務部長にも伝えた。
残業を手伝うとも言ってくれていた生産部長は、主催者として盛り上げな
ければ・・・・と思う気持ちもあってか、結局飲みつぶれ、会場へは会社
の車で研修生たちを連れて来たのだが、帰りはムリ。
指示はなかったらしいが、唯一飲んでいなかった男性が、会場と会社の直線
距離からはそれほどは逸脱しない同方向の研修生たちのアパートへ送ること
になった。そして交通事故に遭い死亡。
当方なども本部事務棟でのホワイトカラー職の一方で、スーパー店舗9か所
でも職務経験があるため、この事案の雰囲気が理解出来る。
歓送迎会などの体験はそれこそ日常茶飯事。100に近いオーダーでして来
たが、組織に所属していたら「私的な会合」などでは決してないのだ。
MUSTの業務だ。
それから、たった7人程度の従業員数では、阿吽の呼吸で率先して<気が利か>
なければならない。ま、日本的風土といえばそうなのだが・・・。
生産部長が場を盛り上げるために酔ってみせれば、飲んでいない人が率先して
研修生の送りを考え、行動した・・・。
これは、日本人の仕事の仕方であり、「業務命令書」の紙切れなどなくても、
業務として動いた結果だ。
しかも、唯一の本社派遣のホワイトカラーとしては、会社の方針、関連会社同士
の関係性まで飲み込んだうえでの結果の行動、でもあったと思われる。
「歓送迎会は私的な会合、参加は本人の意思」「送迎は男性が任意で行った」と
の労働基準監督署の決定、東京地裁、東京高裁の判断はいかんともし難い。
現実世界を生きる、生身の人間のアタマから出て来た判断なのか理解に苦しむな。
一方で、最高裁の判決文は、目を細めてニンマリと読めた。
これでこそ、お裁きというものだと思ったな。
●人気ブログランキング へ
よろしくお願い致します。
ただこの裁判が6年も懸かったように、これで万事がそうなるとは限らない。
会社の行事で歓送迎会をしたというなら、言ってみれば「お客さん」の中国人
研修生の「帰り」ぐらい、経費でタクシーに乗せたって良かったのではないか
と思う。
それから「気が利く」だの「業務への責任感」というのも、<時と場合>だろ
うな・・・。
命と引き換えというのがそうそうあっても困る。
そんなことで、常々『リスク』というものを頭の片隅に置いての行動が必要だ。
ある建設会社で、工事終了につき現場においていたプレハブの詰め所を持ち帰
った。社長の運転で帰りトラックを停めた瞬間、助手席に座っていた作業員が
やおら車から降り、トラックの荷台にハシゴを付けると、さっさと登り始めた。
プレハブの詰め所を固定していたロープを外すためだ。
と。
ウッ!?と作業員がうめいたと思った瞬間、その人は地面に転げ落ちた。
脳血管障害による突然死。
その後、労働基準監督署係官による現場検証。
監督署まで出頭しての供述調べ。
社長曰く「頼んだわけでもないのに・・・・・。」現場では気が利くのも評価
されるが、イザとなったら頼んでもいないと言われる場合もある。
当方が若い頃で、スーパー店舗勤務の頃の話。
配送のトラックが着いて、特売予定の醤油が入荷した。
パートさんとそれを降ろそうとしたときのこと。
何かの不具合があって、醤油のケースを積んだカーゴ車がバランスを崩した。
1ケースに1Lの醤油ボトルが15本。ざっと言って15kgだ。
それがカーゴ車に5箱組みで5段ぐらいあったか。25箱だから計375㎏。
「あぶない!!」と思って当方はカーゴ車から手を離したのだが、一人の
パートさんが倒れ掛かるカーゴ車を左手一本で押さえようとしていた!
「離れろっ!!」
トラック後部からエレベーター式に下ろすものだから、明らかに頭上から覆
いかぶさってカート車が落ちて来て、下敷きになるのは目に見えている。
いくら責任感があるといって、咄嗟の危険への対応力が欠け過ぎている。
真面目は美徳だけれど、命を賭けることではない。
ま、そういうことでした・・・・・・。
(これ、ある勉強会での弁護士さんの口癖。使ってみました・・・。)
昨日リンクした報道記事は通信社のものだから、細部までの
事実が判りにくかった。
今日引く新聞社の報道は、幾分そのディテールに踏み込んで
書かれていて、判り易い。
●歓送迎会から残業へ、途中の事故は「労災」 最高裁判決
(2016年7月8日19時19分 市川美亜子 朝日新聞)
読売も同様の記事を載せていて、記事結びで『1審・東京地裁
と2審・東京高裁は、「歓送迎会は私的な会合で、送迎も男性
が任意で行った」として、請求を棄却していた。』(2016年
7月9日付読売新聞)と報じているのだが、ネット版では無料で
読める部分はこの前までで、肝心のこの部分は読めないために
リンクは割愛した。
読売が書いた東京高裁の請求棄却理由を、上記リンクの朝日記事
では最高裁第2小法廷が<原判決は破棄を免れない>1審判決を
取り消したとして、その理由を明示して報じている。
事実をひとつひとつ検証していけば、常識的にそうなるはずなの
だが、労災認定の決定部署・行橋労働基準監督署長しかり、1審
の東京地方裁判所、2審の東京高等裁判所など何を考えていたん
だか?
早くも、最高裁のページには『平成26年(行ヒ)第494号 遺族
補償給付等不支給処分取消請求事件 平成28年7月8日 第二小
法廷判決』として、その判決文がアップされている。
●平成二六年(行ヒ)第494号 遺族補償給付等不支給処分取消請求
事件 平成28年7月8日 第二小法廷判決(最高裁HP)
この判決文を読めば、会社の事情、交通事故死までの会社員の行動
が、かなり詳しく論じられている。
件の会社は従業員7人という小さな会社。死亡した男性は親会社か
らの出向で現業ではなく、営業企画等の業務をしていたと。
メッキ工場という小規模企業だから、ホワイトカラーは一人だった
かも知れない。
社長は親会社の事業企画部長を兼ねていたから本店にいることが多く
社長業務は生産部長が代行していた。
メッキ工場の現業だから、生産部長は現場上がりの職人系かも知れない。
この男性は、工場現地では唯一の本社生え抜きの社員。
社長のリモートコントロールの<現地拠点の眼>の役目もあったかもし
れない。
最高裁の判決文でも指摘があるように、いくら外の居酒屋での宴会とは
言え、会社内の親睦を深める意図で経費が会社持ちの歓送迎会は、やは
り、1審・2審のように「私的な会合」とは言わないだろう。一般的な
われわれの社会常識では。
たった7人の従業員プラス中国人研修生5人の小さな会合だから、ひと
りが欠けてもマズイという・・・。そういうプレッシャーはある。
しかも、現場上がり?の主催者の生産部長から、直々に念押しがあった。
残業はあるのだが、止む無く終了予定の30分前に会場に急行した。
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残業を手伝うとも言ってくれていた生産部長は、主催者として盛り上げな
ければ・・・・と思う気持ちもあってか、結局飲みつぶれ、会場へは会社
の車で研修生たちを連れて来たのだが、帰りはムリ。
指示はなかったらしいが、唯一飲んでいなかった男性が、会場と会社の直線
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になった。そして交通事故に遭い死亡。
当方なども本部事務棟でのホワイトカラー職の一方で、スーパー店舗9か所
でも職務経験があるため、この事案の雰囲気が理解出来る。
歓送迎会などの体験はそれこそ日常茶飯事。100に近いオーダーでして来
たが、組織に所属していたら「私的な会合」などでは決してないのだ。
MUSTの業務だ。
それから、たった7人程度の従業員数では、阿吽の呼吸で率先して<気が利か>
なければならない。ま、日本的風土といえばそうなのだが・・・。
生産部長が場を盛り上げるために酔ってみせれば、飲んでいない人が率先して
研修生の送りを考え、行動した・・・。
これは、日本人の仕事の仕方であり、「業務命令書」の紙切れなどなくても、
業務として動いた結果だ。
しかも、唯一の本社派遣のホワイトカラーとしては、会社の方針、関連会社同士
の関係性まで飲み込んだうえでの結果の行動、でもあったと思われる。
「歓送迎会は私的な会合、参加は本人の意思」「送迎は男性が任意で行った」と
の労働基準監督署の決定、東京地裁、東京高裁の判断はいかんともし難い。
現実世界を生きる、生身の人間のアタマから出て来た判断なのか理解に苦しむな。
一方で、最高裁の判決文は、目を細めてニンマリと読めた。
これでこそ、お裁きというものだと思ったな。
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よろしくお願い致します。
ただこの裁判が6年も懸かったように、これで万事がそうなるとは限らない。
会社の行事で歓送迎会をしたというなら、言ってみれば「お客さん」の中国人
研修生の「帰り」ぐらい、経費でタクシーに乗せたって良かったのではないか
と思う。
それから「気が利く」だの「業務への責任感」というのも、<時と場合>だろ
うな・・・。
命と引き換えというのがそうそうあっても困る。
そんなことで、常々『リスク』というものを頭の片隅に置いての行動が必要だ。
ある建設会社で、工事終了につき現場においていたプレハブの詰め所を持ち帰
った。社長の運転で帰りトラックを停めた瞬間、助手席に座っていた作業員が
やおら車から降り、トラックの荷台にハシゴを付けると、さっさと登り始めた。
プレハブの詰め所を固定していたロープを外すためだ。
と。
ウッ!?と作業員がうめいたと思った瞬間、その人は地面に転げ落ちた。
脳血管障害による突然死。
その後、労働基準監督署係官による現場検証。
監督署まで出頭しての供述調べ。
社長曰く「頼んだわけでもないのに・・・・・。」現場では気が利くのも評価
されるが、イザとなったら頼んでもいないと言われる場合もある。
当方が若い頃で、スーパー店舗勤務の頃の話。
配送のトラックが着いて、特売予定の醤油が入荷した。
パートさんとそれを降ろそうとしたときのこと。
何かの不具合があって、醤油のケースを積んだカーゴ車がバランスを崩した。
1ケースに1Lの醤油ボトルが15本。ざっと言って15kgだ。
それがカーゴ車に5箱組みで5段ぐらいあったか。25箱だから計375㎏。
「あぶない!!」と思って当方はカーゴ車から手を離したのだが、一人の
パートさんが倒れ掛かるカーゴ車を左手一本で押さえようとしていた!
「離れろっ!!」
トラック後部からエレベーター式に下ろすものだから、明らかに頭上から覆
いかぶさってカート車が落ちて来て、下敷きになるのは目に見えている。
いくら責任感があるといって、咄嗟の危険への対応力が欠け過ぎている。
真面目は美徳だけれど、命を賭けることではない。
ま、そういうことでした・・・・・・。
(これ、ある勉強会での弁護士さんの口癖。使ってみました・・・。)
最高裁で今日出た判決のニュースだ。
●歓送迎会後の事故死で労災=参加「会社の要請」-最高裁
(2016年07月08日 16時46分 時事通信)
記事によれば、交通事故により死亡した男性の妻が「遺族補償
給付を求めたが、労基署は労災に当らないとして認めず」に裁
判になっていたとのこと。
それにしても、男性が交通事故死したのが2010年。その間
労基署の決定を支持した一審、二審を経て、最高裁まで争い、
実に6年を要した。
ここまでの労基署の決定の詳細、一・二審での労基署の言い分
支持の判決文など、詳細を調べてもいないから不明なのだが、
労基署の労災認定などは厳正、公平でなければならないことは
当然に理解するのだが、それにしても・・・・だ。
「労災に当らない」とした労基署の判断とはどういうものだっ
たのだろうか?
詳細を判りもしないでとやかく論評を加えるというのは避けねば
ならないのだが、私的ブログでの一般論として以下書いてみると、
上記記事にもある通り最高裁第2小法廷の判断「上司の意向で歓
送迎会に参加した実態」があるから、「男性の一連の行動は会社
側の要請によるもの」と結論づけ、一、二審を破棄したことには
大いに納得だ。
想像するに、メッキ加工会社というから規模はそれほど大きくなく、
汚れ仕事ゆえに募集をかけても、日本人の若者など集まらず慢性的
な人手不足状態だったろう。
で、労働力としての中国人研修生の確保だった。
研修生にも気分良く働いてもらうため、会社は歓送迎会を催すこと
になった。
上司「A君(死亡した男性)、今からの歓送迎会出てくれヨ!」「ええっ、
どうしても明日までには仕上げて置かなければならないのがあるんで
すヨ!!」
上司「そんなこというなよ。研修生には受け入れ側の社員全員を紹介
する意味もあるんだから・・・。」「欠席はマズイよ!?」「どうして
もというなら、飲み会が終わってから会社に戻って仕上げろヨ。」
あくまでも想像だが、こんな感じだったのではないか?
ということは、<どうしても参加が必須という上司の意向の歓送迎会>
<絶対終わらせねばならない作業を残している><酒宴の後、工場に
戻る>この一連の流れを上司も理解し了解していた、ということだ。
多分男性は歓送迎会であっても飲んではいないだろうから、一連の流れ
は「業務上」の交通事故に入れるべきなのだと思う。
歓送迎会自体が業務であり、上司も認知していた残業のため、工場へ向
かったのであるから、その途中での交通死亡事故は、『業務起因性』が
当然に認められるべきものと思う。
つまり業務災害なのだから労災認定がされるべきなのだと思われるのだ。
出張中に宿泊先で夕食中に飲酒した後、宿泊先の階段から転落死した事故
につき、出張先宿泊施設内での慰労と懇親の飲酒は宿泊に通常随伴する行
為だから、業務起因性が認められるとした例もある。
【福岡地判 平5.4.28】
よしんば上司が<残業をすること>を知らなかった場合でも、この日にど
うしても残業をしなければならなかったことが証明されれば、「事業主の
指揮命令下」(この場合、上司)でなくとも、「業務遂行性の有無」から業
務起因性は否定できないのだから、業務上災害と判定されるものと思われる。
(タクシー運転手が帰社時刻を超えて無断営業となっていた際の、災害が業務
上災害と認められた事例。【東京地判 昭35.1.27】)
いずれにしても、勝訴まで3審を要し6年の歳月とは忸怩たる思いがする。
機会があれば、一連の裁判過程を覗いてみたいと思わせるものだった。
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●歓送迎会後の事故死で労災=参加「会社の要請」-最高裁
(2016年07月08日 16時46分 時事通信)
記事によれば、交通事故により死亡した男性の妻が「遺族補償
給付を求めたが、労基署は労災に当らないとして認めず」に裁
判になっていたとのこと。
それにしても、男性が交通事故死したのが2010年。その間
労基署の決定を支持した一審、二審を経て、最高裁まで争い、
実に6年を要した。
ここまでの労基署の決定の詳細、一・二審での労基署の言い分
支持の判決文など、詳細を調べてもいないから不明なのだが、
労基署の労災認定などは厳正、公平でなければならないことは
当然に理解するのだが、それにしても・・・・だ。
「労災に当らない」とした労基署の判断とはどういうものだっ
たのだろうか?
詳細を判りもしないでとやかく論評を加えるというのは避けねば
ならないのだが、私的ブログでの一般論として以下書いてみると、
上記記事にもある通り最高裁第2小法廷の判断「上司の意向で歓
送迎会に参加した実態」があるから、「男性の一連の行動は会社
側の要請によるもの」と結論づけ、一、二審を破棄したことには
大いに納得だ。
想像するに、メッキ加工会社というから規模はそれほど大きくなく、
汚れ仕事ゆえに募集をかけても、日本人の若者など集まらず慢性的
な人手不足状態だったろう。
で、労働力としての中国人研修生の確保だった。
研修生にも気分良く働いてもらうため、会社は歓送迎会を催すこと
になった。
上司「A君(死亡した男性)、今からの歓送迎会出てくれヨ!」「ええっ、
どうしても明日までには仕上げて置かなければならないのがあるんで
すヨ!!」
上司「そんなこというなよ。研修生には受け入れ側の社員全員を紹介
する意味もあるんだから・・・。」「欠席はマズイよ!?」「どうして
もというなら、飲み会が終わってから会社に戻って仕上げろヨ。」
あくまでも想像だが、こんな感じだったのではないか?
ということは、<どうしても参加が必須という上司の意向の歓送迎会>
<絶対終わらせねばならない作業を残している><酒宴の後、工場に
戻る>この一連の流れを上司も理解し了解していた、ということだ。
多分男性は歓送迎会であっても飲んではいないだろうから、一連の流れ
は「業務上」の交通事故に入れるべきなのだと思う。
歓送迎会自体が業務であり、上司も認知していた残業のため、工場へ向
かったのであるから、その途中での交通死亡事故は、『業務起因性』が
当然に認められるべきものと思う。
つまり業務災害なのだから労災認定がされるべきなのだと思われるのだ。
出張中に宿泊先で夕食中に飲酒した後、宿泊先の階段から転落死した事故
につき、出張先宿泊施設内での慰労と懇親の飲酒は宿泊に通常随伴する行
為だから、業務起因性が認められるとした例もある。
【福岡地判 平5.4.28】
よしんば上司が<残業をすること>を知らなかった場合でも、この日にど
うしても残業をしなければならなかったことが証明されれば、「事業主の
指揮命令下」(この場合、上司)でなくとも、「業務遂行性の有無」から業
務起因性は否定できないのだから、業務上災害と判定されるものと思われる。
(タクシー運転手が帰社時刻を超えて無断営業となっていた際の、災害が業務
上災害と認められた事例。【東京地判 昭35.1.27】)
いずれにしても、勝訴まで3審を要し6年の歳月とは忸怩たる思いがする。
機会があれば、一連の裁判過程を覗いてみたいと思わせるものだった。
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性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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