生身の命の火がかき消された、その事実に直面します。

ふとしたことから、単なる歴史の上のことではなくて、血肉を分けた
ある家族の生活史を考えることになりました。


うーむ取っ掛かりをどうするか？事前準備にあれこれ頭を巡らし
ましてね。

まずは、ある本を手元に置くことから初めました。


五月女勝元著『東京大空襲　－昭和２０年３月１０日の記録ー』岩波新書



昔学生時代に読んでいた記憶はあるのですが、もう手元の何処にある
のか判りませんもので、まずは図書館から借りだしてみました。

追っ掛け、アマゾンの中古本を頼みましたが、まだ未着です。



さてこの本の章毎の扉に、当時の写真が一葉載せられています。
そしてその裏ページには、写真のキャプション。

　序章　傷痕は今なお深く　（まだ煙で霞む本所附近の風景写真）
　　　　キャプション：昭和２０年３月１０日、わずか２時間半の
　　　　　　　　　　　空襲で、無残にも、無人の町と化してしまった
　　　　　　　　　　　本所。昨日まで、この町に生きていた人びと
　　　　　　　　　　　は、どこへ行ってしまったのか。


　第３章　火の輪　　　　　（黒こげになって一塊になっている遺体）
　　　　キャプション：本所菊川橋附近の焼死体は路上に山積し、
　　　　　　　　　　　衣服もなく、男女もわからぬ一片の炭になって
　　　　　　　　　　　いた。断末魔の人びとは、みなよりそったのか。
　　　　　　　　　　　３月１０日空襲直後の惨状。





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