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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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新型インフルエンザも、今夜20時半過ぎのニュースでの「米機で
帰国の乗客一人が、インフルエンザ簡易検査に陽性反応!」いよいよ
恐れていた事態が現実のものになっては、日本国内への水際阻止活動
に破綻の危惧が出て来ました。


政府は再三、国民に冷静な対応を・・・と要望しておりますが、国民
の側とは、パンデミックになった時の想定事態を承知していて話す政府
と、まるでその「パンデミックな事態」にカケラほども考えが及んで
いない国民との間に、天と地ほどの絶望的とも言っていい「認識の差」
があります。


WHOによる、インフルエンザに対するフェーズ(危機段階)が、
日替わりで悪化する緊急事態のハズなのに、このGWウィーク期間
の海外旅行組が59万人。「もう、前々から決めていたし、せっかく
だから・・・」「マスクは沢山持ったし・・・」

まあ、そんな急に「海外旅行の計画」を反古にしてしまうほど<用心
深くならず>、<いつもどおり、ノー天気に・・・>普段と変らない
行動をしてしまう・・・・、それを「冷静な対応」というのかどうか
知りませんが、そんなアッケラカンさも、今風の日本人なのか知れま
せんが、当方などココ、心配してしまうのですがね。



冒頭の、ノースウエスト機の乗客の陽性反応。まだ詳細は新型インフ
ルエンザかどうかは判りませんが、機内でこの乗客の周辺に座って
いた約20人近くの人が、<帰りたくても>それを許されず、空港
そばの施設に収容され、健康観察を実施されるそう。

数日前のテレビで言うには、この期間約10日間。自分に直接ウイル
スが出たわけでもないのに、出た人のそばに座っていただけで、10
日間も収容され、その間外出禁止で部屋に軟禁。
その上、この間の日当など補償費も一切なし!!


いや、大変です。
たった一人の陽性者が出ただけで、そのトバッチリを受ける人が20人
近く・・・・。
今度のGW海外渡航者が、帰省する頃パンデミック状態だと、一体
どんな状態になってしまうのか!?


いま段階では、この新型インフルエンザ、H1N1型だそうで、恐れ
られていた鳥インフルエンザに端を発するH5N1型強毒性のものとは
異なるようです。
それであっても、今後どのような展開を見せ、我々にどんな悪影響を
もたらすものなのか?予断を許しません。



■当方はniftyに接続しているのですが、ここでは、即時性を
重視した「災害・防災コラム」が開始されました。
火山噴火や地震と違って、感染症対策は「ひとりひとりの個人レベル」
の対応が大切と説明してくれていますが、なかなか有用な記事を
タイムリーに流してくれていまして、好感が持てます。

最悪の場合、政府や自治体が活動していけない事態だって想定される
のであり、最後は「自分で考え行動するほかない」ことも考えて置く
ことも必要に思いますね。


◎ニフティ災害・防災コラムより
■新型インフルエンザへの対応について(ニフティ産業医 芦原毅)
■【号外】冷静な対応が求められる新型インフルエンザ対策
                 (2009年4月30日現在)

■個人で行う新型インフルエンザ防策とは


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ここに来て、テレビなどの前面には国立感染症研究所など権威ある
 組織の偉い先生が出て来て、いろいろコメントされていますが、
 知ってたクセして、今まで話してくれてたことなかったじゃない
 ですか!

 無碍に国民を不安にさせてはイカン、という深いお考えだったかも
 知れませんが、それより、平時に「新型インフルエンザの危険」
 を再三呼びかけていた岡田晴恵さんなどの方が、よほど功績は大きい
 ものがあるでしょう。


 岡田さんも、今毎日のようにテレビで<パンデミック>の予感を
 訴えていますが、ついこの間までは「オオカミ少年」のごとく、
 扱われていた感があります。
 さてこの岡田さん、なかなか栄養状態がよろしいようで、今の危機
 を訴える上では、ポッチャリし過ぎて危機が伝わらない、損なキャラ
 になっています、残念ながら・・・・。
 (余計なことを言って申しわけありません。)

 でも、幾多の本を通して「パンデミックの危機」を繰り返し訴えて
 来たことは、今となっては大変先見性のあった功績大なるものが
 あります。
 ご興味の向きは、「新型インフルエンザ防御マニュアルQ&A」な
 ども懇切にまとめた本もありますから、目を通して置くことをお薦め
 致します。

 *当方の手元の本
 ■『パンデミック・フルー 新型インフルエンザXデーハンドブック』
           岡田晴恵 講談社 2006年10月発行
 (同氏の類書は何冊か出ていますので、手に入るものをどうぞ。)

■大槻公一『新型インフルエンザから家族を守る18の方法』
              青春新書  2008年10月発行

 ただ、今の時期になりまして、新聞・テレビ・ネットなどで同類の
 対策情報が流れると思われますので、それにもご注意下さい。
 ただ、この種の情報は断片的ですから、体系的には、本を一冊ぐらい
 は持たれる方が望ましいでしょう。

 
 最後に、今回の危機がどの程度で収まるか、軽いに越したことは
 ありませんが、それであっても、人類の歴史は病気・感染との闘い
 でもあったことを、キチッと知って置くことも大切に思います。


 ■岡田晴恵『感染症は世界史を動かす』ちくま新書 2006年2月

 中世ヨーロッパを席巻したペストの大流行、近代の世界的大流行
 スペインかぜ・・・・、人類はひとたび感染症が蔓延すると、死の
 恐怖と隣り合わせのか細い存在でしかなかった。

 この度の政府の言い分「国民は冷静な対応を・・・」と言うが、
 タミフル、リレンザの日本の備蓄量が予定量2500万人分と知れば
 果たして「冷静で」いられるか?
 アメリカ、スイスなどは全国民100%分の備蓄が整ったというが、
 日本は医療従事者100万人分、総理・閣僚、高級官僚、自治体
 役人分、警察やら自衛隊分など優先投与の順位を付け、明らかに、
 1億人弱の一般国民分は、投与予定にないのが実態だ!!

 「国民は冷静な対応を・・・」とは、知っちゃったら「冷静では
 いられない」はずのことを、機先を制して先回りに言われたワケな
 のです。

 本当は「(冷静でいられないでしょうけれど、)冷静な対応を!!」と
 言っているのですね、実は。
 よって、ノー天気に海外旅行なんか行ってる場合じゃないのです。


 国民を守るべき政府が、優先順位を勝手につけて、タミフルなど
 2500万人分で「線切り」してるとは、ホントはゆるせねーと
 騒がなければならない。

 国民を守るべきアメリカ政府やスイス政府は、もう全国民分備蓄
 完了というのに、「コスト的に、それ以上は作る積りはありません」
 とは、ふざけてるでしょ。


 さて、前述の岡田さんの本『感染症は世界史を動かす』など読みま
 すと、バタバタと人間たちが死んで行き、死体運び人も運ぶ中で
 感染し死んで行く。「患者が発生した家に対してはその住人すべて
 を閉じ込めて封鎖する処置がなされた」(岡田氏)

「東京都の行動計画では、多数の死亡者が出た場合、指定した都立
 の公園を臨時の埋葬場所にするように決めています。」(岡田『パン
 デミック・フルー』より)

大正時代のスペインかぜ時、新聞はペラ1枚になった時もあった
 そう。えっ?なぜ??社員が倒れ作る人がいなくなったから・・・・。


 自分が倒れ、唸るようになってからでは、もうアウト!!

 感染症を知り、死への感受性を高め(自分が例外なんかでないこと
 を知り)、政府・行政・国会の国民への奉仕ぶりをしっかり監視
 出来るだけの<眼差し>の獲得のために、それに己の身を守り抜く
 ためにも、感染症対応の勉強が今必要なのです。


 今日は長くなりました・・・・・。
 最後まで読んで頂いた皆様にはありがとうございました。

 

『感染列島』という映画がありましたが、
 夫と幼子を残し、患者の治療に奮闘した看護士の国仲涼子さんが
 亡くなりました。

 また、壇れいさんの感染症専門医も自分の身体を省みない戦争の
 ような治療最前線で、やがて自分がその感染症に侵され命を
 落とします。
 目じりから血の涙をひとしずく、滴らせながら・・・・。


 では。











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性別:
男性
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行政書士
趣味:
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自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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