強弁が何とも見苦しい・・・・・

　　●読売新聞　編集手帳　（２０１０年５月１９日付）

●口蹄疫　殺処分１１万８０００頭　ワクチンで感染抑制
　　　宮崎県知事、非常事態宣言
　　（５月１９日（水）８時０分配信　産経新聞）


いやあ、大変な事態になって来ました。
昨日など、東国原知事も血相を変えて、記者会見の席でキレテましたが、
ま、演技としても現場の長としては、あのぐらいは当然だよね。

それに引き換え、何ともノーテンキだったのが農林水産大臣。


殺処分１１万８０００頭と膨大な数にも関わらず、現実に処分の終わ
った数たるや、２万８０００頭というのですから、現場は寝ているヒマ
もないというのに、アッケラカンとひとごとみたいなコメントには
ブチ切れそうだ・・・。


それから、牛、ブタの身にもなってみろ！！つーーの。
どの道、殺されて食われてしまう運命ではあったのですが、
それにしても、人間どもの失態で、健康な牛・ブタまで殺される
というのは、なんとも痛ましい限りだ。


たまたま最近読んだ本に■町田康『膝のうえのともだち』講談社という
のがあり、ネコ愛好家のネコ写真集にしか過ぎないのだが、この著者
芥川賞作家で、最後に２０ページばかりの短編小説のようなものが
あった。

あまり文学書など読むタチじゃないのだが、さすが、芥川賞受賞者と
もなると違うね。
いやはや、身につまされて一気に読まされた。

内容は、いつのまにかネコと人間が逆転してしまった社会。

猫の目を逃れ、残飯やら水を探して彷徨い歩くほうが人間なのだ。

＜ありがたかったのは、ボランティアの猫が定期的に呉れる
飯で、・・・＞だの＜ボランティアの猫は人間が無闇に増えない
ように、ということで片端から私らを捕まえて去勢・避妊手術を
したので、・・・＞など、まったく人間と猫の立場が真反対の社会
に、人間の方がノラ猫のようにビクビクしながら生きるのだ。


いやあ、しみじみ猫のつらさが判ったね。


で、今健康で何にも問題がないのに、殺される運命の牛君からブタくん
の気持ちがよーーーーーーく、解かる気がすんのね。


へらへら、アッケラカンと答える赤松何某どんを、忘れることなど
ないようにね、そう思うな。



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